楮(こうぞ)は、和紙の原料として古くから使われてきた植物です。 クワ科に属する落葉低木で、日本各地で栽培されてきました。
やわらかく広がる葉と、しなやかな枝。 一見すると素朴な植物ですが、その内側には強く長い繊維が含まれています。
和紙の原料として
楮の樹皮から取り出される繊維は、絡み合いながらも均一に広がり、 丈夫でしなやかな紙を生み出します。
収穫された楮は、蒸して皮を剥ぎ、乾燥させ、丁寧に選別されます。 この工程の積み重ねが、和紙の質を大きく左右します。
素材としての静けさ
楮は目立つ存在ではありませんが、 和紙というかたちを通して光や空間に深く関わっています。
その静かな素材の力が、日本の暮らしや文化を支えてきました。